make手ぬぐい「記号アソートwith Make」制作風景など。

  

 もう今週末、12月が来ます! ついこのあいだまで暑くて暑くて日々へとへとしてた気がするのに。

 さて、12月早々、12月1日(土)&2日(日)Maker Faire Tokyo 2012がお台場の科学未来館で開催されます。

 makeといえば、かわうそ兄弟商會のデビューの地。

 藍染めで藍Padをつくることが初期目標でしたが、まあ、紆余曲折、ひらめきとあきらめ、出会いと別れ、うんぬんかんぬん、藍Padにこだわらず、オイラーの公式や素数などを型紙に彫り、藍の型染めで手ぬぐいや扇子などをつくりつづけ、今年もまたmakeに参加いたします。

 今回のMaker Faire Tokyo 2012では、Makeとのコラボレーション企画第1弾、として、Makeのロゴをあしらった「記号アソート with Make」の「ちび手ぬぐい」(約34センチ角サイズ)をつくりました。

 藍染めで染め抜かれたMakeの文字もなかなかあじわい深いですよ~。

 かわうそブースで1枚1000円で販売いたします。ぜひ、お立ち寄りくださいね。

 おなじみ素数手ぬぐいや、とっても限定版YコンビネータTシャツ、やや季節はずれではありますが理工系文様扇子、などもご用意しています。

    

 

 藍染めは酸化と還元によって、自然界から「青色」を導き出す染色です。

 藍の染液をつくることを、「藍を建てる」と言います。

 お酒や醤油をつくるのと同じ、日本の気候風土に適した「発酵」によって、タデ藍という草花を発酵させるだけで作る「すくも」という染料。これに水と木灰を混ぜてアルカリ化した染液に布を浸す。そして空気にさらすとあれフシギ、みるみる布が青く変化!

 藍染めのふしぎは、染液から出したとき、「布は青くない」ということです。うすい、草の汁のようなものが表面についているだけ。それが、空気に触れるとみるみる青へと変わってゆく。この「酸化」をしっかりしなければいい藍色は出ないし定着もしない。熟練の職人さんがどんなに素早く作業をするにしても、かわうそがそれなりのペースで作業するにしても、この「空気へさらす時間」は同じだけかかる。

 最後に、記号アソート with Make ちび手ぬぐい、制作風景です。

 デザインが決まったら、渋紙(和紙に柿渋を塗ったもの)で「型」をつくり、それを白布に置いて糊をペースト。

 

 

じゅうぶんの乾燥させてから伸子(しんし)をつけ、藍甕に浸して染めます。深い藍色を得るためには数回、浸染をくりかえします。もち米と米ぬかでできた糊は水だけで落とすので、かなりな水溶性。染めている途中で糊が溶けださないように、時間を見計らって浸染をくりかえします。