小林敏也/画本宮澤賢治原画展@小諸市立美術館
2012年8月3日(金)~9月2日(日)。小諸市立高原美術館。
小高い丘(あるいは小さな山)のてっぺんにたつ美術館です。
街なかの画廊で見るときとはちがう、ひろびろとした空間がたっぷり、小林敏也の宮澤賢治宇宙。
「銀河鉄道の夜」の全ページの全原画が物語の順に並んでいます。
フレームに入っていますが、アクリルもガラスも無し。反射に悩まされることなく、とっても近くでじっくり堪能、スクラッチ技法で描かれた細やかで鋭い小林さんの線。
「ポラーノの広場」も全原画100枚。
横列に何枚並べ、縦列何段にすれば収まりがよいかを計算し、かつ、原画は順序ばらばらで保管されていて、さらに順番が絵の裏面に書かれてあったので、物語の順に並べてゆく作業は「シンケイスイジャク」という名のトランプゲームみたいでした。
「雨ニモマケズ」と山猫画伯
「よだかの星」の空はさながら小諸の夏空。
初夏から夏にかけて、とっても読みたくなる「蛙の消滅」も。
消滅しつつある蛙たちをのぞいて見て。「さよならね。」
美術館で画本シリーズの販売もしております。
2012年8月3日(木)~9月2日(日) 開館時間:午前9時~午後5時
休館日:8月6、20、27日(月)
入館料:大人500(400)円 小中学生250(200)円 カッコ内は30名以上の団体料金
◎会期中の催し 8月5日(日)午後2時から近代作家研究家堀井正子氏による「賢治の文学」についての講演会。また堀井氏の講演の前(午後1:15~30分ほど)に小諸図書館の職員による賢治作品の朗読会も予定。
詳しい場所、交通機関はこちらからご覧ください。↓
http://www.city.komoro.nagano.jp/www/contents/1075115266958/index.html
搬入の様子やそのほかの展示風景写真など、「銀河鉄道の夜」の原画のフレームを手掛けられたきぎ工房さんのブログからもごらんいただけます。